葬儀相談コラム


第64回 お葬式のマナーA弔電・供花



お葬式のマナーA弔電・供花  ■64-1 弔電

 訃報(ふほう)を受けたとき、通夜・告別式が執り行われる場所が遠方であったり、どうしても出席できないときは、弔電や供花を送ることがあります。
 弔電はご遺族に弔意(お悔やみの気持ち)を伝える電報のことですが、一般的には、次のような文例が用いられます。
 「ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげます。ご遺族の皆様のお気持ちを思いますと心が痛みます。その旅立ちがどうぞ安らかなものでありますよう、心よりお祈りいたします。 ○○県○○市○○○○ (氏名)」
 お悔やみなどの慶弔電報は、NTT東日本、NTT西日本、KDDI株式会社等で取り扱っています。PCや携帯電話、スマートフォンなどからも申し込むことができます。
 料金は文字数に応じた料金、台紙料金、毛筆などのオプション料金がかかります。先に挙げた文例の場合は、文字数に応じた料金で2,100円(税抜)、これに台紙料金(0円〜12,500円)とオプション料金がかかります。
 弔電は、通夜・告別式が行われる個人宅や斎場などに開始時間までに喪主宛に送るのが基本です。喪主以外のご遺族に励ましの意味を込めて送る場合は、喪主以外の方宛てに送ってもかまいません。
 社葬など企業・団体が主催する場合は、葬儀の責任者または主催者宛に送ります。いずれの場合も、弔電の受付に関して指定を受ける場合があるのでそれに従います。
 弔電を送る際には、差出人がどのような人であるか、遺族にでもわかるように、肩書きを付け加えましょう。個人名、団体名、連絡先住所、電話番号などを添えておきましょう。
 また、弔電では、亡くなられた人と喪主との続き柄について、敬称を使います。例えば、「祖父=ご祖父様」「祖母=ご祖母様」「父=ご尊父様」「母=ご母堂様」「夫=ご主人様」「妻=奥様」などの使い方をします。故人がキリスト教徒の場合は「お悔やみ」「冥福」「成仏」「供養」「弔う」などの仏教用語を電報文面に使うのはひかえます。
 なお、訃報を知ったのが葬儀終了後である場合は、電報で弔意を伝え、ご遺族の都合に合わせて、後日改めて弔問に出向くのがよいでしょう。




■64-2 供花

 葬儀の際に、祭壇などに供える花のことを供花(きょうか/くげ)といいます。祭壇の横に「親族一同」などと芳名名札を添えて飾る花のことです。遺族や親族、故人と親しかった知人・友人などが供えたり、参列ができない人が弔意を込めて送ることもあります。お悔やみの参列や香典を辞退する家族葬のようなケースでは、香典の代わりに供花を贈ることもあります。
 供花は、一般的に、葬儀を担当する葬儀社にお願いします。親族の場合は喪主または喪主に近い人が注文を取りまとめることが多く、訃報の連絡を受けた際に、葬儀社に直接依頼します。喪主は通夜・告別式を前にして慌しい状況にありますので、供花に関する問い合わせは担当する葬儀社に行いましょう。
 もし、訃報を知ったのが葬儀終了後で、葬儀に供花が間に合わなかった場合は、四十九日までの間の後飾り(仮の祭壇)に供える花として、ご遺族の自宅に贈ることもよいでしょう。
 通夜・告別式では、供花は祭壇の中央に近いほうから、遺族や親族、知人・友人、会社関係者というように、故人と近しかった順に飾っていきます。全体のバランスは、葬儀社がとりはかってくれます。
 供花は、15,000円から30,000円と高価なもので、供花スタンド料金等を含めるとさらに値段はアップします。また、生花か造花かでも値段は異なります。
 弔電も供花も、訃報に接してから通夜・告別式までの期日のない間で手配をしなければなりません。ご遺族に弔意を伝えるためにも、手際のよい連絡を心がけましょう。




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