葬儀相談コラム


第62回 メモリアルダイヤモンド



メモリアルダイヤモンド  ■62-1 遺骨からダイヤモンド!?

 みなさん、メモリアルダイヤモンド(遺骨ダイヤモンド)をご存じでしょうか。亡くなった人の遺骨から人工ダイヤモンドを製作し、リングやペンダント、イヤリングなどにしたものです。
 そもそもダイヤモンドは宝石の王様とも呼ばれ、地球上でもっとも固く透明な炭素でできている宝石です。この天然のダイヤモンドに対して、炭素をもとに人工的に作られたものを合成ダイヤモンドと呼んでいます。メモリアルダイヤモンドも合成ダイヤモンドを応用したもので、人の遺骨300グラム程度をもとに作られます。
 一般的に合成ダイヤモンドは黄色が特徴ですが、遺骨のダイヤモンドを製作している業者の中には、青色の美しいダイヤモンドを作ってくれるところもあります。この青色は、遺灰に含まれる化学物質の割合によって自然に作られるもので、無色透明から青色まで、遺骨により色合いは異なるようです。




■62-2 メモリアルダイヤモンドはいくら?

 ダイヤモンドなどの宝石の質量単位はカラットで表されますが、メモリアルダイヤモンドも、カラットを注文単位にしています。1カラット=0.2グラムで、0.2カラット(直径3.8ミリ)から1カラット(直径6.5ミリ)の範囲で注文できるようです。製造された合成ダイヤモンドの原石の状態から、ラウンド・ブリリアントカット、プリンセスカット、アッシャーカットなどの方法でカットされ、ジュエリー加工が施され納品となります。
 気になる価格ですが、原石部分がカラット数に応じて50万円〜250万円、これにジュエリー加工で10万円〜20万円程度がかかります。




■62-3 ダイヤモンド葬

 故人の遺骨をダイヤモンドにして身に着けることには、まだまだ抵抗があるかもしれません。しかし、自分にとって大切な人やかけがえのない人を失ったとき、故人が目の前に現れることは二度とありませんが、ダイヤモンドの形で目の前に残すことができれば、どれほど勇気づけられるでしょうか。
 合成ダイヤモンドは衣服や本などで天然素材のものなら炭素を抽出して遺骨と一緒にダイヤモンドを作ることが可能です。利用者の中には、ペットの遺骨と一緒にダイヤモンドを作ったという例もあるそうです。
 また、墓地に埋葬せずにすべての遺骨でメモリアルダイヤモンドを作ることをダイヤモンド葬と呼ぶそうです。新しい葬儀・葬礼の形態として、考えてみたい方法の一つではないでしょうか。




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