葬儀相談コラム


第40回 お墓・葬儀に関する相談事例


葬儀に関する相談 ■40-1 国民生活センター

 「お墓や葬儀のことについて専門家や業者に相談したいが初めてで不安」「業者から提示された料金が相場どおりのものなのか心配」「お墓や葬儀に関するトラブルにはどのようなものがあるか知っておきたい」など、お墓や葬儀については、慣れないことばかりの中で情報が不足しているため不安に感じるものです。そんなとき、独立行政法人国民生活センターに寄せられた相談事例から、おおよその傾向をつかむことができます。
独立行政法人国民生活センターは、国民生活の安定や向上に寄与するため、国民生活に関する情報の提供や調査研究を行い、ホームページ等でその内容を公開しています。今回は、同センターで公開されている情報をもとに、お墓や葬儀に関する相談事例を紹介します。




■40-2 相談件数の推移

 早速、国民生活センターに寄せられる、お墓や葬儀サービスに関する相談件数の推移を見てみましょう。
★お墓に関する相談件数
2009年1,499件、2010年1,678件、2011年1,781件、2012年1,673件、2013年1,854件、2014年572件(前年同期621件)
★葬儀サービスに関する相談件数
2009年545件、2010年629件、2011年689件、2012年703件、2013年729件、2014年250件(前年同期264件)(出典)独立行政法人国民生活センターホームページ、2014年10月1日現在。
それぞれ2009年からの相談件数の推移を挙げています。お墓、葬儀サービスともに、急激では有りませんが、少しずつ件数が増えているように思われます。国民生活センターでは、「最近は、墓・葬儀サービスのスタイルも多様化してきており、『価格やサービス内容について十分な説明がない』『質素な葬儀を希望したのに高額な料金を請求された』などのトラブルがある」と指摘しています。




■40-3 相談事例

 次に、国民生活センターに寄せられている相談事例を紹介しましょう。
★お墓に関する相談事例
▽依頼していない墓石業者から「亡き義父の戒名を彫っておいたので代金を払って」と訪問を受けた。墓石業者が勝手に彫ったのだが、支払うべきか。
▽分骨のため石材屋に墓を開けてもらったら、納骨堂の一部が欠けていた。業者は直すと約束したがまだ直っていない。早く直してほしい。
▽母の遺骨を私の墓に納骨した。息子の納骨の時、母の遺骨が納骨されたという記載がないことが分かった。墓石台帳に記載して欲しい。
▽菩提寺から「法事をやらないのであれば墓から骨を出して出て行って欲しい」と言われている。出て行く必要があるか知りたい。
▽石材店と墓の契約を結んだ。墓石に刻む文字が決まらないので工期の延期を申し出たが、寺と石材店での取り決めを理由に断られた。納得できない。
▽義母が10年くらい前に買った霊園とトラブルになっている。墓石を建てていないことを理由に墓地を返すように言われているが妥当か。
★葬儀サービスに関する相談事例
▽知人の女性の代わりにクレジット会社に連絡し、葬儀代金をリボ払いにする手続きを取ったのに一括請求された。納得いかない。
▽葬儀業者が、昨年出した見積りではプランに含まれていた骨壷代を、料金改定後のプラン料金に上乗せした。
▽義理の父が死亡したので、契約していた冠婚葬祭互助会の葬儀サービスを利用した。しかし、互助会の積立金だけでは葬儀ができず、高額な支払いとなり不満だ。
▽高齢の母が、自身の死後の葬儀を業者に依頼して15万円程を支払ったらしいが、その会社がもうないという。情報提供したい。
このように相談事例を見てみると、葬儀業者、墓地・墓石業者との金銭的なトラブルや契約内容についての意思の不疎通や契約そのものが不備のために起こるトラブルなど、傾向があるようです。
こうしたトラブルを起こさないためには、不明な点、理解できない点について、契約を結ぶ前に細かく確認をすることが重要と思われます。

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