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第187回 通夜振る舞いと精進落としは遠慮すべき?



   
  *通夜振る舞いと精進落としは遠慮すべき?

●187-1 通夜振る舞いは参加するのが礼儀
 お通夜では、供養と弔問へのお礼の意味で、焼香を済ませたあとでお酒や軽い食事でもてなされるのが一般的です。これを通夜振る舞いと言います。お清めの意味もありますので、喪家はすべての弔問客に声をかけます。

 通夜振る舞いに出されるお酒は、身あらいの酒、清めの酒とも言われ、故人が成仏できるようにとの意味があります。通夜振る舞いは、もとは精進料理でしたが、最近はお寿司やオードブルなどが出されます。お通夜に参列して通夜振る舞いに誘われたときは、『故人と共に最後の食事をする』という意味を込めて、必ず参加して、一口でも箸をつけるのが礼儀です。

 なお、通夜振る舞いは宴会ではありません。当然ですが、大声の会話や笑い声は慎みましょう。また、少しいただいただけで長居をせずに失礼してもかまいません。

●187-2 精進落としは招待されたら参加する
 喪主が一連の儀式でお世話になった関係者を、お礼の意味を込めて酒食でもてなすことを精進落としと言います。もとは初七日のあとで行われていましたが、現在は葬儀の当日に行われます。  精進とは仏教において修行に専念すること。

 精進料理とは、肉、魚、貝などを用いずに野菜、穀類、改葬、豆、木の実、果実などを中心とした料理のこと。修行を行う者が最低限の栄養を摂取するために食べる料理でした。

 肉や魚などの生ものを用いない精進料理は、故人の臨終後の食事にも用いられます。以前は、故人の死後、四十九日までの間、精進料理のみを食べ続けるという慣習がありました。現在は、お通夜や告別式の間だけなどと、期間を短くしているのが一般的です。また、通夜振る舞いと同様に、お寿司やオードブルなどやお弁当形式で出されるのが最近の精進落としの傾向です。

 精進落としは、遺族が会葬者をもてなす場であり、通夜振る舞いと違って席位置が決められています。最も上座に僧侶が座り、世話役、会社の関係者、知人・友人の順に座ります。喪主と親族は末席に座ります。精進落としでは、喪主による挨拶のあと、1時間から1時間30分程度、時間をかけて食事が行われます。喪家によるねぎらいのおもてなしですので、途中で退席せずに最後まで参加します。

 精進落としには、親族ならびに親しい知人・友人関係の人が招かれます。声をかけられたらできるだけ参加するようにしましょう。

 






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