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第177回 忌中・喪中はどう過ごす?



   
  忌中・喪中の過ごし方について解説します。
●177-1 忌中の過ごし方
 近親者が亡くなった時、一定期間、喪(も)に服して身をつつしむことを忌服(きぶく)と言います。死のけがれの重い期間を「忌」、けがれが薄くなった期間を「喪」と考えます。亡くなった日を含めて49日目が「四十九日」となりますが、この日を「忌明け」と呼び、それまでの期間を「忌中」と呼んでいます。「喪中」は一周忌までの期間のことです。

 以前は、「忌中」には遺族は慶事などにかかわらず、家にこもって過ごしていました。家の門に「忌中」の張り紙をし、近親者の死をいたみ、死者の不浄を避ける間としていました。現在は、勤務先や学校を休んで喪に服することを「忌引」と呼んでいます。例えば、配偶者がなくなると10日間、父母の場合は7日間、子の場合は5日などの忌引期間があります。忌引期間を過ぎれば、もとの社会生活に戻るのが一般的です。

●177-2 喪中の過ごし方
 喪に服している間は、お祝い事への出席は見合わせましょう。結婚式、祝賀会、落成式などには招待されても出席を控えます。最近は、忌中は控えて、忌明け後は出席するケースもみられるようになりました。また、不幸の前から予定されていた慶事については、出席することも多くなっています。

 喪中に迎えるお正月には、門松、しめ縄、鏡餅などの飾りをしません。年末年始のあいさつ回りや初詣も控えましょう。  喪中には年賀状も出しません。そのかわりに欠礼をわびるあいさつ状を出しましょう。「喪中につき年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」と書きはじめ、誰がいつ亡くなったのかを記して、遅くとも12月の初めまでには届くように送りましょう。
 






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