*生前に自由な気持ちを書き残せるエンディングノート。とはいえ、お葬式は送る側の気持ちだけで納得のいくお葬式になるとは限りません。ご相談者の例のように、棺を花で一杯にする、会葬者をたくさんお呼びする、盛大にふるまうとなると、葬儀費用は100万円では到底おさまりません。多額の葬儀費用がかかるだけでなく、その段取りでご家族の心労はいかばかりかとお察しします。 エンディングノートに書かれているからといって、すべてを叶える必要はありません。たとえ小さなお葬式になったとしても、送る側の思いを込めて執り行えば、お母様も喜んでくださるのではないでしょうか。 エンディングノートには、最低限書き残しておきたいことを書いておくことが大切です。例えば、次の項目については、しっかりと書き残しておきたいものです。 (1)病名や余命の告知の希望 (2)延命治療の希望 (3)尊厳死宣言 (4)臓器提供の希望 (5)献体の希望 (6)遺言書の有無 (7)住宅または施設入所の希望 (8)判断能力が衰えた時に財産管理をお願いしたい人 (9)ペットの世話 (10)宗教・宗派 (11)菩提寺 (12)戒名・法名 (13)葬式の希望 (14)法要の希望 (15)お墓の有無 エンディングノートにこれらの希望を記載したら、後からご家族が悩まずに済むためにも、その内容を家族と共有しておくことよいでしょう。 エンディングノートには、ご家族へのラストメッセージも書き残しておけば、しっかりと気持ちを伝えることができるでしょう。 |