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第173回 直葬の流れ


直葬の流れ

   
  一般的な直葬の流れと、料金について説明しましょう。

●173-1 直葬の流れ
 直葬は、ご逝去、診断書の受け取り、ご遺体の搬送・安置、火葬、拾骨と進み、火葬場で解散するお見送りの方法です。火葬の日取りにもよりますが、ご逝去から解散まで、最短で2、3日程度で済ませることができる、もっともシンプルなお見送りです。

 家族葬などの一般的なお葬式では、ご逝去、搬送のあと、通夜、通夜振る舞い、葬儀(告別式)が行われますが、直葬ではこれを行いません。お亡くなりになったらすぐに火葬することから、直葬と呼ばれているわけです。火葬の後の精進落としも省略されます。

●173-2 直葬の依頼
 病院でお亡くなりになったら、すぐに葬儀業者に連絡し、直葬の依頼をします。病院には長い時間ご遺体を安置することはできません。葬儀業者に依頼して、自宅、葬儀業者または火葬場の霊安室に搬送してもらいます。

 この間、葬儀業者と交渉して、直葬の方法について打ち合わせましょう。日程、会場、規模(人数)、予算、宗教形式などについて話し合われますので、あらかじめ準備が可能であれば、希望などをメモ書きしておくと打ち合わせがスムーズに進みます。

●173-3 直葬の費用
 直葬の費用は、15万円から20万円程度が一般的です。火葬料、骨壷、霊棺、寝台車、位牌、ドライアイス、供花、スタッフ、その他諸経費が基本料金。これに、ご遺体の保管、霊柩車が加わり、必要に応じて火葬中の会食、返礼品、会葬礼状、布施、寸志等が追加でかかります。

 直葬では、読経を省略します。したがって、戒名・法名料、布施、お車代などはかからないという前提です。直葬でも、お経だけはあげたいという場合は、火葬の際に炉の前で読経することは可能です。
 


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