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第140回 整理収納のコツ


整理収納
  ●人生後半期を迎えると、そろそろ老い支度をと、持ち物の整理を行う人が増えてきます。ところが、人生経験の長い高齢者ほど、「もったいない」という気持ちが先だって、なかなか整理ができません。どうすれば、モノへの執着を絶ち、持ち物を整理することができるでしょうか。

●140-1 片付けの基本は「置き場所を決めること」
 ひとりの人が亡くなると、「こんなにたくさんのモノが残るのか」と驚くほどの品物が残ります。私たちは、限られた空間のなかで、たいへん多くのモノと一緒に暮らしているわけです。人生後半期を迎えると、そろそろ老い支度をと、持ち物の整理を行う人が増えてきます。ところが、人生経験の長い高齢者ほど、「もったいない」という気持ちが先だって、なかなか整理ができません。どうすれば、モノへの執着を絶ち、持ち物を整理することができるでしょうか。今回は、整理収納、片付けの方法について考えてみたいと思います。

長く使ったモノや愛着のあるモノほど捨てられないのが人情です。しかし、いつかはそれらモノとの別れの日が訪れます。自分が亡くなったあと、遺品を整理するのは誰でしょうか。多くの場合、残された家族ですね。家族が溢れかえった故人の遺品の整理で途方に暮れる、そんな残し方だけは避けたいものです。では、どうしたら、持ち物を整理できるでしょうか。

整理収納、片付けの基本は、まずは分別です。必要なモノと不必要なモノに分けることから始めましょう。その前段階として、同じモノは同じ場所に置くのが基本中の基本です。大切な書類は専用の書類箱や棚へ、衣類は同じタンスや棚へ、書籍は書棚へ、と、モノによって置いておく場所を決めてしまいましょう。いろいろなモノが生活空間のさまざまな場所に分散してしまうと、片付けを始めることができません。捨てるか残すかを考える前に、必ず置き場所を決めておいてください。

●140-2 必要・不要に分けてみる
 次に、モノそれぞれを必要・不要に分けていきます。ここで大切なことは、モノの経済的価値にこだわらないこと。「もったいない」と思う気持ちとの決別です。価値があるかないか、ではなく使うか使わないかの判断です。判断の付けやすいものから始めていきましょう。

たとえば、書籍であれば、残したい本、もう読まない本を分けるのは難しくないと思います。それでも捨てきれないと思うときは、せめて読む本読まない本を分けるだけでもいいでしょう。最近は、紙媒体の書籍ではなく電子書籍が増えてきました。電子書籍は紙媒体に比べて値段が安い場合もあるうえ、保管場所を必要としません。本当に必要な書籍は電子書籍で残しておいてもよいでしょう。また、さっと読んでおしまい、という本は図書館を活用するのもよいでしょう。少しずつで構いませんので、本を処分していくと、気が付いたときに、いままでどれだけのスペースをムダに使っていたのかがわかるはずです。

書籍の次は衣類です。1年以上一度も着ていない服や、来年の同じシーズンにも着る予定のない服は、思い切って処分してしまいましょう。衣類は流行があります。一度や二度しか着ていない服がタンスの奥に眠っていたりしませんか?

季節の変わり目に着る服着ない服を分けてみるとよいです。また、体型が変わってしまったために着られなくなった、ダイエットしたらまた着られる、というような服はありませんか?

子どもが大きくなったら着てもらおう、という服はありませんか?

それらはすべて片付けの対象です。衣類も買った値段にこだわらず、実用するかどうかで判断してください。

結婚式の引き出物やプレゼントを、包装のまま仕舞い込んでいたりするものです。食器やタオルも片付けの対象です。デザインの凝った品物ほど場所をとります。親しい○○さんにいただいたものだから、と置いておくだけで、空間はどんどん失っていきます。気にせず処分の対象にしましょう。

整理収納は、やり始めるとどんどん進んで、楽しくなるものです。モノに囲まれた生活から解放され、空間が生まれると、心にも余裕が生まれると言われます。人生の後半期を自分らしい充実した日々とするためにも、早いうちから整理収納の習慣を身につけることをおススメします。
 





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